最近何かと「IoT」という言葉を耳にします。皆さんは「IoTとは何か」と聞かれたら、答えられますか?
別にIoTなんて知らなくても生きていけるし〜
IoTってなんか顔文字みたいやな(笑)
そんな風に思っていませんか?
IoTはこれからの生活に密接に関わる概念なので、ぜひこの記事を読んでIoTとは何かを学んじゃってください!
超わかりやすいIoT解説その1:そもそもIoTって何?
IoTはモノのインターネット
IoTは「Internet of Things」の頭文字をとって名づけられました。
「Internet of Things」は、日本語に訳すと「モノのインターネット」となります。
モノのインターネットって何ぞや?
モノのインターネットとは、
あらゆるモノがインターネットを通じて繋がり、情報交換することで相互に制御する仕組み
です。もう少し噛み砕いて、
色んなモノをネットにつなげて情報をやりとりすることで何かを操作したりするシステム
とでも言いましょうか。
とは言っても、こんな文字だけの説明では分かりにくいので、図を用いて説明します。
IoTの仕組み
IoTは、ざっくり4つの要素によって成り立っています。
- まずセンサーで情報を取得
- 取得した情報をインターネットを通じてクラウド上に蓄積
- 人工知能で情報を解析
- 結果をモノに出力
1つずつ見ていきましょう。
センサーで情報を取得
IoTの一連の流れは、このセンサーが情報を取得することから始まります。
センサーは聞き馴染みのある言葉だと思いますが、あえてしっかり説明するなら、センサーとは、様々な情報(アナログ情報)を取得し、機械が扱える情報(デジタル情報)に変換する装置です。
センサーが取得できる情報は、温度や音、光など様々です。
クラウド上に蓄積
次に、センサーで取得した情報をインターネットを通じてクラウド上に蓄積します。
クラウドも最近では聞き馴染みのある言葉ですが、要はデータをインターネット上に保存するんだくらいの感覚で大丈夫です。
人工知能で解析
取得した情報に対して、人工知能(AI)が数千・数万・はたまた数億種類あるような操作の中から適切な操作を選び出します。
結果をモノに出力
解析した情報を元に、モノに対して操作を出力します。
これがIoTの一連の流れになります。
超わかりやすいIoT解説その2:IoTの具体例3つ
IoTの一連の流れがざっくり掴めたところで、IoTを用いて実際どんなことができるかを3つの具体例で紹介していきます。
家庭とIoT
まず、家庭とIoTです。
家の中のあらゆるモノ(家具・家電など)をインターネットに繋ぐことで、外出先からスマホで家中の操作を実行できるようになります。
例えば、
- 帰宅時間に合わせてエアコンをつけて、部屋を快適な温度にしておく
- 帰宅してすぐにお風呂に入れるように、あらかじめお風呂を沸かしておく
- 戸締りができているかをスマホで確認
などです。控えめに言って最強に便利、、。(笑)
また、個人的に家電のIoT化で面白いと思ったのが、冷蔵庫です。
冷蔵庫のIoT化によって、
- 賞味期限が近づいた食品を通知する
- よく使う食材は数が減ってきたら自動的に注文する
- 残ってる食材を使ったレシピを検索
などが実現します。これからは賞味期限を気にしなくてもいいし、毎日の献立もAI任せになっちゃうかも。
農業とIoT
IoTは産業においても盛んに活用されています。その代表例が農業。
ビニールハウスに設置したセンサーによって温度・湿度・土の水分量・照度などの情報を取得し、作物に適した状態に操作することができます。
水やりなどの操作も自動化することで、もはや農業シミュレーションゲームのような感覚で実際の農業を行うことができるようになります。
自動運転とIoT
IoTによって様々なことができるようになりますが、その中で最も注目されているのがこの車の自動運転でしょう。
自動運転にもIoTの技術が用いられています。
車の速度、位置、走行環境などの情報を人工知能が解析し、その結果を車に返すことで安全な運転が可能になります。
自動運転の実現によりドライバーの負担を減らし、交通事故の防止や渋滞の緩和などが期待されています。
また自動運転が実現することで、運転者だけでなく車を販売する企業側にもメリットがあります。
先ほど紹介したように、取得した様々な情報はクラウドに蓄積されます。
自動運転の場合、どこを走ったか・いつ走ったか・どれくらい走ったかなど、いわゆる走行データを企業側がすべて把握することができ、それによって各運転手に適したサービスを提供することができます。Win-Winな関係ってことですね。
超わかりやすいIoT解説その3:IoTが広まった理由
ここまでIoTの仕組みや具体例を解説してきました。ここからはIoTの歴史など、ちょっとマニアックな話になります。理解を深めるために読むことをオススメしますが、もういいよ!って方は最後のまとめまでスクロールしちゃってください(笑)
実は、IoTという言葉自体は1999年にイギリスの技術者であるケビン・アシュトン氏が初めて使ったとされています。要するに、20世紀の終わりにはすでにIoTという言葉は存在していたということになります。
しかしながら、IoTという言葉を聞くようになったのは最近ですよね。実際、IoTという言葉が国語辞典の「大辞林」に掲載されたのは2019年です。ではなぜ、最近広まったのでしょうか。
技術の進歩
IoTの仕組みで説明したように、IoTの実現には様々な技術が使用されています。
IoTの概念が生まれた1999年当時、今ほど技術は進歩しておらず、センサーなどの機器はとても高価・大型でした。さらに、現在ほど通信環境も整っておらず、IoT化の実現は困難とされていました。
しかし近年の技術の進歩により、センサーなどの機器が安価・小型化し、5Gなどの通信環境も整ってきており、IoT化の実現にどんどん近づいています。それにより各方面からの注目が集まってきました。
スマホの普及
もう1つの要因はスマホの普及でしょう。スマホの普及によって個人がインターネットに触れる機会は爆増しました。このことは、「あらゆるモノがインターネットに繋がる」というIoTの概念にとても近いものがあります。
また、スマホが普及し出したのは2010年頃からで、この頃からIoTという言葉も広まっていったということになります。
このようなちょっとした背景を知っていれば、より理解が深まり、飲み会の席で友達にドヤれるので、積極的に勉強しましょう。
超わかりやすいIoT解説まとめ
IoTのこれから
IoTは、これからもどんどん広がっていくと予想されます。
IoTの市場規模は2020年中には3兆ドルになり、IoTで繋がる機器の数は数百億個と言われています。
また、こうした急速な発展により、IoTの開発に関わるエンジニアの需要も高まっています。
IoT開発に必要なエンジニアは、組み込み系エンジニアとWeb系エンジニアと言われています。このあたりを今からでも勉強しておけば、将来無双できること間違いなしです。
組み込み系エンジニア・Web系エンジニアとは何か?についてはこちらをどうぞ!
今日のまとめ
ここまで読んでいただきありがとうございます。
いかがだったでしょうか。IoTについての理解が深まれば、嬉しい限りです。
IoTはこれからの生活に密接に関わる概念なので、是非覚えておいてください!
- IoTとはInternet of Thingsの略。モノのインターネットの意味
- 取得した情報を解析して操作する仕組み
- IoTで生活はより便利に
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