この記事では、Macで外付けテンキーを左手デバイスとして使うための設定方法を紹介します。テンキーを左手デバイスにするメリットはたくさんあるので、ぜひ参考にしてください。
Macでテンキーを左手デバイス化する方法はいくつかありますが、今回は「Karabiner-Elements」というアプリを使っています。アプリのインストール~基本的な使い方までを解説しています。
この記事で紹介してる内容はMac向けになっています。Windowsでテンキーを左手デバイスとして使う方法は以下の記事で解説しています。PhotoShopを題材にしていますが、様々な場面で応用な内容になっています。

Macでテンキーを左手デバイス化するためのソフト

今回Macでテンキーを左手デバイスとして使うために、BUFFALOの格安テンキーを購入しました。型番はBSTK100WH。Amazonで478円で買えます。テンキーとして十分な働きをしてくれるので、満足しています。
テンキーが用意できたら早速テンキーを左手デバイス化していきます。
Macでテンキーにキーを割り当てる方法はいくつかあるようですが、今回はKarabiner-Elementsというアプリを使っていきます。Macのキーバインド設定アプリとしてかなり有名です。
Karabiner-Elementsのインストール~システム環境設定~基本的な使い方を順に解説していきます。
インストール

Karabiner-Elementsの公式サイトからアプリをダウンロードできます。
ページにアクセスして、Downloadボタンをクリックします。

ダウンロードしたdmgファイルを開いて、Karabiner-Elements.pkgを開きます。

説明に従ってインストールを行います。特に難しいことはありません。

インストールが完了したら、アプリケーションフォルダに移動します。
- Karabiner-Elements.app
- Karabiner-EventViewer.app
の2つのアプリがインストールされていますが、設定を行うのは上のKarabiner-Elements.appですので、そちらを開きます。
システム環境設定

初回起動時はMacの厳重なセキュリティ対策のために画像のようなホップアップが出ると思います。いくつか設定を行う必要があります。

まず、システム環境設定の「セキュリティとプライバシー」を開いて「一般」タブの下の欄に
アプリケーション”.Karabiner-VirtualHIDDevice-Manager.app”のシステム・ソフトウェアの読み込みがブロックされました。
と表示されていると思います。左下の鍵マークをクリックして許可していきます。

左下の鍵マークをクリックしてパスワードを入力すれば、許可ボタンが押せるようになるので、クリックします。

続いて同じくセキュリティとプライバシーの「プライバシー」タブをクリックします。
「入力監視」の項目を選択して
- karabiner_grabber
- karabiner_observer
にチェックを入れます。
これで設定はOK。
キー設定

Karabiner-Elementsを開いた状態です。
基本的にはこの「Simple modifications」タブで簡単なキーバインドを行えます。
では設定していきましょう。
まずは左下の「Add item」をクリックします。

設定項目が1つ追加されました。
- From key … 変更したいキー
- To key … 割り当てたいキー・機能
をそれぞれドロップダウンメニューから選択します。

まずはFrom key。
テンキーはKeypaad keysという項目にまとめられています。
例えばテンキーの「1」はkeypad_1、テンキーの「/」はkeypad_slashという名前がついています。なんとなく英語が読めればわかります。

試しにFrom keyは「keypad_1」、To keyは「mission_control」を選択しました(To keyで選べる機能は後で解説します)。
『テンキーの1を押したらMission Controlの画面が開く』ように設定したわけです。

テンキーの1を押してみると、ちゃんとMission Controlが開きました。
Simple modificationsでできること
基本的にキーボード上にあるキーは全て設定可能です。それに加えて、ちょっと特殊な機能を割り当てることもできます。
使い勝手の良さそうなものをピックアップして紹介します。
- アルファベット(A~Z)、数字(0~9)、ファンクション(F1~F20)
- 修飾キー、Returnキー、Escape、Tab、スペース、Delete
- 一部の記号、矢印キー
- メディアコントロール(画面の明るさ調整、音量調整、曲の再生やスキップ、Spotlight検索、Mission Controlなど)
- マウス操作(カーソル移動、上下左右スクロール、カーソル速度変更など)
- 一部のアプリの起動(Safari、メール、Pages、Keynotes、計算機など)
Complex modificationsを使うと複雑なキー割り当ても可能

「Simple modifications」タブは、名前の通り簡単なキーの変更しかできません。ドロップダウンメニューから用意されたキーや機能しか選択できませんでした。
これでも十分使えるといえば使えますが、実際に必要なのはCommand + Z(取り消し)のようなショートカットを割り当てる機能だと思います。左手デバイスの魅力は、よく使うショートカットを詰め込んでゴリゴリ使えることだと思うので。
このように複数キーの割り当てなど、Simple modificationsタブでは行えない設定も、「Complex modifications」タブから設定を行うことができます。
しかし、このComplex modificationsでの設定では、JSONという形式のルールを自分で記述しなければなりません。簡単にいえばJavaScriptを記述する必要があります。
この記事でJSONの記述方法を紹介していると量が膨大になってしまう(はずな)ので、別の記事でガッツリJSONでの設定方法を解説したいと思います。
Mac用のおすすめ外付けテンキー3選
最後にMacで使える外付けテンキーのうち、おすすめのものを3つほど紹介します。ぜひ購入する際の参考にしてください~。
【人気】iClever IC-KP08
かなり人気のテンキーです。Bluetooth接続&薄型&丸形キーなどが特徴です。さらにショートカットを書き込める専用シールが付属しており、まさに左手デバイスとしてうってつけの一台。カラーはブラック、ホワイト、ピンク、ミントグリーン。記事作成時のAmazon販売価格は2,499円。
【格安】BUFFALO BSTK100
記事冒頭でも紹介した、僕が使用している格安テンキーです。とにかく安さが魅力的です。結構カチャカチャなります。通常価格は746円ですが、記事作成時はAmazonで478円で売られています。おそらく新品で買えるテンキーとしては最安値では。カラーはブラックとホワイト。
【デザイン】Satechi テンキー
Macで使用することを考えると、デザイン性も考慮したいところだと思います。Satechiのテンキーは色や材質がMacを意識した作りになっており、MacbookやMagic Keyboardと並べても違和感がないと評判です。シルバーなら有線で2,419円、スペースグレイならBluetooth接続の4,539円の製品が人気です。
まとめ:Macでもテンキーを左手デバイス化して作業を効率化!
- Karabiner-Elementsを使うことでテンキーに様々なキーを割り当て可能!
- ただし複雑なキーの割り当てはJSON形式での記述が必要
- 外付けテンキーは1,000円以下でも購入可能!
とりあえず今回の記事ではKarabiner-Elementsの導入方法や基本的な使い方を紹介しました。本格的にショートカットを割り当ててバンバン使うのは次の記事での解説になります。なるべく詳しく解説します。
テンキーを左手デバイスとして使うのは、様々な場面で超便利なので、ぜひ導入してみてください。1,000円以下で気軽に導入できるのもテンキーの利点でもありますからね!では!
今回購入したもの
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