こんにちは!現役数学科ブロガーのかんまるです!
この記事では、現役数学科である筆者がZ会から出ている理系数学入試の核心 標準編(以下、入試の核心 標準編)を徹底レビューしていきます。
入試の核心 標準編の難易度は?分かりやすい?どんな人におすすめ?いつ頃勉強するのが良い?などの疑問にお答えしていきます。
- 厳選された150題で短時間でもしっかり演習できる!
- 親切な解答・解説!核心はココ!やプロセスで復習もバッチリ!
- 多くの国公立志望者の過去問前の演習に最適な1冊!
この受験参考書レビューシリーズでは、僕が実際に受験期に使っていた参考書をレビューしています。他の参考書レビューはこちらからどうぞ。
入試の核心 標準編の基本情報
タイトル | 理系数学入試の核心 標準編 改訂版 |
編集 | Z会出版編集部 |
出版社 | Z会 |
タイプ | 問題集 |
ページ数 | 問題61ページ、解答227ページ |
価格 | 1,100円 |
入試の核心 標準編の特徴は?
入試の核心 標準編は、1冊で数学ⅠA~Ⅲまでを網羅したThe・問題集です。本書の特徴を見ていきましょう。
入試の核心 標準編の問題数
入試の核心 標準編では、厳選された150題が収録されています。
本書は、1回3題 × 50回という構成になっており、1回ごとの学習がしやすいように工夫されています。
1日3題 × 50日で学習するのも良し、1日6題 × 25日でがっつり回すも良し、といったように勉強計画が立てやすいのも嬉しいポイント。
入試の核心 標準編の難易度
入試の核心 標準編は問題ごとに1~3のレベル分けがされています。
国公立や難関私立の入試問題を基準に考えると、レベル1はやや易、レベル2は標準、レベル3はやや難といった感じになっています。
全ての問題が大学入試の過去問か、過去問を改変した問題になっているので、入試問題をしっかり解く力が身につきます。
入試の核心 標準編の構成
入試の核心 標準編は、問題編と解答編に分冊されており、問題編が61ページ、解答編が227ページあります。
問題は分野ごとに分けられており、各分野の問題数は次の通りです。
分野 | 問題数 |
第1章:数と式、集合と論理 | 3 |
第2章:式と証明、方程式と不等式 | 6 |
第3章:整数 | 6 |
第4章:場合の数の確率 | 15 |
第5章:図形と計量、平面図形 | 6 |
第6章:いろいろな関数、図形と方程式 | 21 |
第7章:微分・積分(数学Ⅱ) | 6 |
第8章:数列 | 15 |
第9章:ベクトル | 15 |
第10章:式と曲線 | 6 |
第11章:複素数平面 | 6 |
第12章:極限 | 9 |
第13章:微分法・積分法(数学Ⅲ) | 36 |
入試頻出の微分積分、確率、数列、ベクトル辺りに重点的に問題数が割り当てられているため、効率的に入試対策を行えます。
志望大学の出題分野の傾向によっては、整数などの分野がこれだけでは演習不足な可能性もありますので、分野別の参考書や問題集などで適宜補いながら学習を進めると良いですね。
入試の核心 標準編の分かりやすさは?
入試の核心 標準編の解答は、かなり分かりやすいです。解答編が問題編の3倍以上のボリュームがあることからも丁寧さが伺えます。
解答編は、1問に対して「考え方 → 解答 → 解説 → 核心はココ!(問題のポイント)」といった構成になっており、解答の横にはなぜその解答の流れになるのかを示す「プロセス」の欄も用意されており、このレベルの問題集にしてはかなり親切だと思います。別解もそれなり。
核心はココ!やプロセスのおかげで、復習のしやすさもGOOD。
入試の核心 標準編はどんな人におすすめ?やる時期は?
入試の核心 標準編は、国公立受験者の演習におすすめです。
- 地方国公立志望 … 本書のレベル1とレベル2 → 過去問演習
- 難関国公立志望 … 本書 → 過去問演習
- 難関国公立志望かつ数学でしっかり得点を取りたい … 本書 → (もう少し上のレベルの演習書)→ 過去問演習
のように使うと良いでしょう。最難関国公立志望でも、本書で演習した後にしっかり過去問演習をすれば、十分な力はつきます。
特に、演習書の中でも150題というのはかなり絞られているので、「時間がないけど演習の数をこなしたい!」という人には本書は最適です。1日6題 × 25日でこなせば1ヶ月以内に1周できるコスパの良さです。
ということで、入試の核心 標準編は多くの国公立受験者の過去問前の演習におすすめです。僕も実際に高3の10月から12月頃に使っていた記憶があります。
入試の核心 標準編に変わる他のおすすめ参考書は?
入試の核心 標準編と同じく、国公立志望者の過去問前の演習に最適な問題集をいくつか紹介していおきます。
入試の核心 標準編の150題では足りないと思う人の選択肢にどうぞ。難易度的にはどれも同じくらいなので、よほど時間に余裕がある場合を除いては、入試の核心 標準編も含めてどれか1冊で良いと思います。
実戦 数学重要問題集 理系
チャート式でおなじみ、数研出版から出ている問題集です。
入試の核心 標準編と難易度は同じくらいですが、問題数が300題あります。
数研出版のサイトでサンプルを見ることができます。解説は入試の核心 標準編の方が親切かな。
>>2021 実戦 数学重要問題集ー数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(理系)
厳選!大学入試数学問題集 理系262
こちらは河合出版から出ている問題集。本の題の通り262題収録されています。解説は分かりやすい部類だと思います。
こちらも河合出版のサイトからサンプルを見ることができます。
>>厳選! 大学入試数学問題集 理系262 サンプル
入試の核心 標準編のレビューまとめ
理系数学入試の核心 標準編は、まとめると「厳選された150題で効率的に2次対策ができる良書」です。僕も受験期にかなりお世話になりました。
150題と聞くと、他の問題集に比べて問題数が少なく感じるかもしれませんが、受験勉強は時間との勝負です。時間があまり無い受験生にとっては、かなり重宝する1冊になります。
もちろん、時間に余裕がある場合は上で紹介したもう少しボリュームのある問題集を選択するのも良しです。
とにかく、受験本番までの時間から逆算して、自分に合った問題集を選択してくださいね。
この受験参考書レビューシリーズでは、僕が実際に受験期に使っていた参考書をレビューしています。他の参考書レビューはこちらからどうぞ。
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