オススメCPUクーラー厳選!種類の解説や付属の有無の見分け方も解説

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CPUクーラー沼へようこそ。CPUクーラーの沼は意外と深いのです。
この記事では、CPUクーラーの役割から種類、オススメCPUクーラーCPUクーラーが付属しているかどうかを見分ける方法を紹介しています。

CPUとビールとハイボールはしっかり冷やしましょう。

→ すぐにオススメCPUを見たい方はここから飛べます。

目次

CPUクーラーとは

CPUの温度表示

まず、CPUというのはものすごく熱くなります。重い負荷をかけると90℃~最大115℃くらいまで上昇し、この状態では正常な動作ができなくなります。これがいわゆるオーバーヒートというやつ。
またオーバーヒートを繰り返すと、CPUの寿命も短くなります。


それを防ぐために、PCにはCPUを冷やすためだけに組み込まれるパーツがあります。それが今回の題材であるCPUクーラーです。

CPUクーラーの仕組みイメージ図

CPUクーラーの仕組みは至ってシンプル。簡単言えば、CPUから伝わってきた熱をファンの送風などで冷やす仕組み。PCに重い負荷をかけたときに「ブォオオオン」音がなるのはファンが回っている音なんですね。
精密機器ではないため、安価で手に入るものもあります。もちろん優れた冷却性能を求めるならその分値段もあがります。

CPUグリスとは

CPUグリスのイメージ図

CPUグリスはCPUクーラー同様、CPUの冷却に重要なのでセットで紹介しておきます。

CPUとCPUクーラーの冷却部の間には、粘性の高いゼリー状のグリスと呼ばれるものを塗ります。グリスを塗ることでCPU表面の超微細な凹凸を埋めて効率よく、しっかり熱伝導することができます。

グリスをティッシュに出してみた
グリスを出している様子

地味な部分ですが、意外と侮れません。グリスの性能や塗り方によってCPUの冷え方が5℃~10℃くらい変わることもよくある話です。この数度の差が、CPUのパフォーマンスや寿命に関わるのです。

ドスパラのカスタマイズ画面
ドスパラのカスタマイズ画面

例えば大手パソコン通販のドスパラでは、パーツカスタマイズでCPUグリスをちゃんと選べるくらい、CPUグリスは他のパーツと同様重要です。

CPUグリスはCPUクーラーにデフォルトで塗られていますが、より良い冷却のために高性能グリスを買うのが吉。どれだけ高性能なものでも2,000円あれば買えるし、2~3回くらい使えますので1個買っておけばメンテナンスまで安心です。


CPUクーラーの種類

CPUクーラーには大きく分けて2つの種類があります。それが空冷と水冷です。

また、水冷の中でも簡易水冷と本格水冷に分類されます。それぞれ冷やし方が異なり、メリットやデメリットがあるので1つずつ見ていきます。

空冷

空冷クーラーのイメージイラスト

空冷は、CPUからCPUクーラーの金属部に熱が伝わり、それをファンで冷却するという仕組みで、一番スタンダードなクーラーです。

空冷のメリットは、3タイプの中で最も安く買えること。安いものだと3,000円くらいで買えます。
デメリットは、ファンの回転音が大きい、冷却性能が水冷に劣ること。しかし、空冷にも高性能なクーラーがあり、静音性や冷却性能で水冷と劣らないものもあります。

簡易水冷

簡易水冷クーラーのイメージイラスト

まず、水冷とは液体で冷やすCPUクーラーのこと。
CPUに水枕と呼ばれる液体の通り道を設置して、そこに冷えた液体が通ることでCPUを冷やします。液体はラジエーターと呼ばれる金属部を通過して再び冷やされます。ラジエーターはファンで冷やします。

簡易水冷は、最も簡略的な水冷のステップで構成されたCPUクーラーです。
簡易水冷のメリットは、ほとんどの空冷よりも冷却性能が良い点、本格水冷よりもコンパクトで簡単、見た目がかっこいい点です。
デメリットは、値段が比較的高い、ラジエーターを取り付けるためにそれなりのスペースが必要なこと。

本格水冷

本格水冷クーラーのイメージイラスト

本格水冷は、水冷の中でも格式高い、ちゃんとした水冷と言えます。
簡易水冷との違いは、リザーバータンクと呼ばれる、冷却水を一時的に蓄積する部分があること。
簡易水冷の冷却水は、常に回り続けています。本格水冷の冷却水は、ラジエーターで冷やされた後に一度リザーバータンクで休憩することで、より優れた冷却性能を発揮します。

本格水冷の冷却水

水枕 → チューブ → ラジエーター → チューブ → リザーバータンク → チューブ → 水枕

簡易水冷の冷却水

水枕 → チューブ → ラジエーター → チューブ → 水枕



本格水冷のメリットは、一番冷える、見た目がかっこいい、カスタマイズ製に優れていることです。
デメリットは、高い、かなりスペースが必要、水漏れしたら終わりってところ。

CPUクーラーの種類まとめ

空冷 簡易水冷 本格水冷
冷やし方 CPUから伝わった金属部の熱をファンで冷やす ラジエーターで冷やした冷却水で冷やす ラジエーターで冷やした冷却水で冷やす
値段 安い 普通 高い
冷却性能 そこそこ 良い かなり良い
大きさ 小~やや大 やや大
その他 ・冷却水は回り続ける ・冷却水はタンクで一時的に貯蓄
・冷却水は外から見えない ・冷却水は外から見える
・冷却水は取り替え不可能 ・冷却水は取り替え可能
・水漏れの心配なし ・設置が甘かったら水漏れの可能性あり

個人的なオススメは簡易水冷、次いで空冷です。私の自作PCも簡易水冷です。
本格水冷は特に自作PC初心者の方にはおすすめしません。

CPUにクーラーが付属しているかどうかを見分ける方法

CPUには、空冷のCPUクーラーが付属しているものがあります。CPUクーラーが付属している場合は、それで十分動きます。冷却性能を求めるなら別売りのCPUクーラーを買いましょう。

CPUごとに付属の有無が異なるので、見分け方を紹介します。IntelのCore iシリーズとAMDのRyzenシリーズで異なります。

関連記事: CPUとはなにかがざっくり分かる!型番やスペックの見方なども解説!


Intel Core iシリーズ

Intelの場合、CPUの型番の末尾に「K」がついているかどうかで見分けます。
「K」なしの場合、CPUクーラーが付属しています。
「K」ありの場合、CPUクーラーは付属していません。


「K」なしのCPUと「K」ありのCPUの例

Kなし(クーラー付属)
  • Core i3-10105F
  • Core i5-11400F
  • Core i9-11900F など
Kあり(クーラーなし)
  • Core i5-10600K
  • Core i7-12700KF
  • Core i9-9900KS


AMD Ryzenシリーズ

Ryzenシリーズはちょっとややこしい。現在主力の第3と第4世代のみ紹介します。


まず第3世代の場合、多くのCPUにクーラーが付属しています。付属なしはRyzen 7 3800XT、Ryzen 9 3900XT、Ryzen 9 3950XとThreadripper。

最新の第4世代の場合、5800以上でCPUクーラーが付属しないという見分け方になります。

Ryzen第3、第4世代のCPUクーラー付属の有無

クーラー付属

【第4世代】

  • Ryzen 5 5600X
  • Ryzen 5 5600G
  • Ryzen 7 5700G

【第3世代】

  • 右欄以外のRyzen第3世代CPU
クーラーなし

【第4世代】

  • Ryzen 7 5800X
  • Ryzen 9 5900X
  • Ryzen 9 5950X

【第3世代】

  • Ryzen 7 3800XT
  • Ryzen 9 3900XT
  • Ryzen 9 3950X
  • Ryzen Threadripper(第3世代)


Ryzenの場合、もし見分けがつかなくなっても製品名に「with Wraith Stealth cooler」とか「without cooler」とか書いている場合が多いので、そこで見分けることもできます。


おすすめCPUクーラー5選

最後にオススメのCPUクーラーを紹介します。CPUクーラーは結構数があるので、どれにするか悩むのも自作PCの楽しみの1つ。
Amazon.co.jp 売れ筋ランキング: CPUファン

1. 【空冷】サイズ 虎徹MarkⅡ

言わずと知れた超コスパ良しの空冷虎徹MarkⅡ。CPUクーラーのAmazon売れ筋ランキングで常に1位に輝き続けています。安くてよく冷えるのが特徴で、特にこだわりがなければこれを選んでおけば間違いなし。

2. 【空冷】Noctua NH-D15

空冷最強と呼ばれるこちら、Noctua NH-D15。空冷なのに水冷並(もしくはそれ以上)に冷えます。記事更新時、Amazonのレビュー数が6,905に対して星4.8 / 5 と驚異の高評価。
色はブラウンが基本ですが、ブラック版もあります。また、一回り小さいNH-U12Aもあり、どちらも星4.8 / 5 と高評価。


3. 【簡易水冷】NZXT KRAKENシリーズ

簡易水冷の王道、NZXTのKRAKEN。カラーやファンの数、RGBの有無などで様々な種類がありますが、どれも大人気です。私が今メインで使っている自作PCには、こちらのKRAKEN X63を使用しています。
上位モデルのKRAKEN Zシリーズには、水枕に液晶モニタを搭載しており、CPU温度や好きなgifアニメを表示することができます。



4. 【簡易水冷】Deepcool Castle

簡易水冷の中でも比較的安価なCastle。CPUクーラーのAmazon売れ筋ランキングでも常に上位につけています。RGBもデフォルトで完備。

5. 【本格水冷】Thermaltake Pacific C360 カスタム水冷キット

本格水冷は選択肢が少ないです。本格水冷はどちらかというと知識のある人が各パーツを買って組む印象です。とはいえ記事内で本格水冷を紹介しているので、1つくらいおすすめ商品を紹介しておかなければということでコレ。Thermaltakeのカスタム水冷キットです。とりあえずこれを買えば本格水冷を組むことができます。

まとめ:CPUは簡易水冷か空冷クーラーでしっかり冷やそう!

パフォーマンスを最大化&長持ちさせるために、理想のCPUクーラーを探しましょう。オススメは簡易水冷か空冷です。

私のオススメは、私も自作PCに採用した【簡易水冷】NZXT KRAKEN R63 か、最後までどっちにするか迷ったもう1つの選択肢【空冷】Noctua NH-D15です。どちらもよく冷えます。


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