最大43dbのノイキャンを搭載したSOUNDPEATSのCapsule3 Proをレビュー

12月26日にSOUNDPEATSより発売された新作ワイヤレスイヤホン「Capsule3 Pro」を提供いただきましたので、実機レビューしていきます。

SOUNDPEATS Capsule3 Proの基本情報

	SOUNDPEATS Capsule3 Pro
発売日	2022年12月26日
タイプ	カナル型 ワイヤレスイヤホン
主な機能	ハイブリッド型アクティブノイズキャンセリング 外音取り込み 　　　ハイレゾ対応　など
ドライバー	12mm
最大再生可能時間（イヤホン単体）	8時間
最大再生可能時間（ケース込み）	52時間
通信規格	Bluetooth5.2
充電方法	USB-C
充電時間	1時間
防水規格	IPX4
重さ（ケース込み）	48g
カラー	ブラック
価格	8,480円
公式サイト	Capsule3 Pro – SOUNDPEATS JAPAN

注目は最大-43dbのハイブリッド型アクディブノイズキャンセリング機能ですね。1万円以下という価格帯でどれくらいノイキャンできるか、音質はどうか。このあたりを中心に徹底的にレビューしていきます。

今回紹介するもの

SOUNDPEATS Capsule3 Proの外観レビュー

こちらがCapsule3 Proの充電ケース。

第一印象は「高級感がすげぇ！」でしたね。1万円以下の質感とは思えません。
安物にありがちなツヤツヤ感がなく、マットな仕上がりでサラッとした肌触りも好感触。

ケースは上部を上方向にパカッと開けるスタイル。今主流のAppleのAirPods ProとかSonyのWF-1000XM4とかと同じですね。

こちらがイヤホン本体。

メインカラーのブラックを基調としつつ、アクセント的にピングゴールドを使用しており、ケース同様高級感を感じる本体となっています。

ケース裏面には本体と同じピンクゴールドをアクセントカラーに使用。

ケース底面には充電用のUSB-Cポートがあります。USB-Cケーブルも同梱されています。

ケースのサイズ感はこんな感じ。50.07×67.31×25.90mmとなっており、コンパクトな設計となっています。大半のズボンのポケットにスッと入ります。

このコンパクトなサイズで、最大再生可能時間が52時間と素晴らしい出来栄えですね。

外観は総じてGOOD。1万円以下でありながら高級感があり、色使いも個人的に好みです。さらにコンパクトなケースながらも高いバッテリー性能と、ますます期待感が膨らみます。

SOUNDPEATS Capsule3 Proの音質レビュー

イヤホンの最重要指標、音質をレビューしていきます。商品到着から約2週間、毎日使い続けて感じた結論を共有します。

なお、音質のレビューは感覚的な部分に頼らざるを得ないため、非常に難しいです。あくまで1つの感想としてとらえていただければと思います。使用端末はiPhone 13 Proです。

デフォルト設定

各項目、「この価格帯としてのイヤホンの音質」として評価しています。

	低音域	中音域	高音域	迫力	総合評価
点数

1万円以下のワイヤレスイヤホンは多数使ってきましたが、Capsule3 Proは平均的な音質だと感じています。今どきのワイヤレスイヤホンのレベルは上がり続けているので、平均的でも音質は十分といえます。

ドンシャリの傾向はあります。特にシャリ。大音量の再生では高音がキツすぎて耐えられません。これは後で紹介する純正アプリでイコライザを調整する必要ありですね。
中音域はバランスよく出ています。そのためボーカルをしっかり聞くことができます。

12mmドライバーのおかげで、迫力は十分。没入感もしっかり味わえます。

イコライザ設定後

ちなみに、イコライザで好みの音に調整したあとの評価はこちら。

	低音域	中音域	高音域	迫力	総合評価
点数

イコライザ調整後はかなり満足しています。12mmドライバーの実力を遺憾なく発揮してくれています。


総じて、Capsule3 Proの音質はこの価格帯を考えると合格点、イコライザー調整を加えると満足感を味わえます。
ちなみにCapsule3 ProはLDACに対応しているので、LDAC対応端末で使用すればより良い音質を楽しめる可能性があります。

SOUNDPEATS Capsule3 Proのノイキャンレビュー

Capsule3 Proの注目ポイントの1つであるノイズキャンセリングの使用感についても詳しくレビューします。

左右2つずつ搭載したマイクによるハイブリット型のノイズキャンセリングを採用しており、スペック値では最大43dbのノイズ低減効果があります。SOUNDPEATSがかなり推している機能です。


これは推されているだけあってか、かなりノイズをカットしてくれます。同価格帯のノイキャンイヤホンと比較して頭一つ抜けたノイキャン性能な印象です。
ノイキャン特有のホワイトノイズ感も少なく、かなり完成されています。

カフェや電車内、大通りの歩道などで試しましたが、いずれもしっかり性能を発揮してくれました。イヤホンを外したときの「世界はこんなにもうるさいんだ」という感覚をこの値段で味わえるのは素晴らしいですね。ノイキャン目的で購入するのも全然ありだと思います。

SOUNDPEATS Capsule3 Proの良いところ

音質やノイキャン以外に、Capsule3 Proの良いと思ったところをまとめていきます。

バッテリー性能が素晴らしい

公称値では単体で最大8時間、ケース込みで最大52時間使用可能となっています。

これは、この価格帯どころか、全ワイヤレスイヤホンの中でもかなり優秀なバッテリー性能です。試しに有名どころと比較してみます。

	定価	単体再生	ケース込み再生
SOUNDPEATS Capsule3 Pro	8,480円	8h	52h
Apple AirPods Pro 第2世代	39,800円	6h	30h
Sony WF-1000XM4	33,000円	12h	36h
Anker Soundcore Liberty 4	14,990円	9h	28h

特にケース込みでの再生時間が優秀ですね。コンパクトなケースながらも500mAhのバッテリーを搭載している点がすごいです。

現に約2週間毎日4～5時間使っていますが、ケースの充電はまだ2回しかしていません。すごい。

装着感の良さ

カナル型イヤホンって、たまに耳から滑り落ちてくることありません？僕だけですか？そうですか…。

ただCapsule3 Proは今のところそういったことはありません。ちなみにS/M/Lのイヤーピースが付属しているため、自分にあった装着感を探せる点も良いですね。

作りの良さ

冒頭の見た目レビューでも再三いってきましたが、Capsule3 Proは見た目が良いですね。

ワイヤレスイヤホンは外で使う機会が多い分、見た目が良いのは大きなメリットと言えます。惜しげもなく披露していきましょう。

SOUNDPEATS Capsule3 Proのイマイチなところ

2週間使っていて、やはりイマイチだと感じた点もいくつかあったので、共有しておきます。

アプリの安定性

Capsule3 Proは、純正アプリ「SOUNDPEATS」でイコライザやモード切替などの設定が可能です。

まず会員登録しないと使えない点はやや不満。正直イコライザは必須レベルなので、会員登録しないとイコライザが使えないのは面倒ですね。

そして一番気になるのがアプリの安定性の部分。スマホとイヤホンの接続自体はできているのに、アプリがイヤホンを認識しないことがよくあります。
また、再接続後、毎回アプリを起動して接続しないとイコライザの設定が適用されません。これは良くないです。ぜひソフトウェアにも力を入れてほしいところです。

風切り音について

ノイキャンや外音取り込みはマイクを使って音を制御するという性質上、風切り音問題は切っても切り離せない話です。

どのレベルで妥協するかという話にもなってきますが、Capsule3 Proは風切り音に強いとはいえません。常用していて支障が出るほどではありませんが、「あぁ、今日風強めだな～」という日に外で使うと「コォ～」といった風切り音が入ってきました。


仕方ないんですけどね…。

まとめ：ノイキャン性能抜群の高コスパモデル！

SOUNDPEATS Capsule3 Proは一言でいうと、「ノイキャン性能が光るデザイン良しの高コスパイヤホン」ですね。

特に上のまとめで太字で書いた高級感のあるデザイン&質感、バッテリー性能、ノイキャン性能の3点に優れていると感じました。これで定価8,480円は高コスパと言ってよいでしょう。


予算1万円以内でノイキャンがガッツリ効くイヤホンを探している方には最高の選択肢になりますね。ぜひ。

今回紹介したもの