2022年11月24日、ロジクールは人気定番マウス「M650」をベースに、新たに機能別でシリーズ化した「M550」「M650」「M750」の3製品を改めて発表しました。
それに合わせてこの記事では、3製品の中心となるM650を、機能や使用感、デザインなどをマウスオタク特有の視点で徹底レビューしていきます。
三兄弟の他の製品との比較や、他の製品を深掘りした実機レビューも行っていますので、気になる方は合わせてどうぞ。
【Logicool M650】基本スペック表
M650 |
|
発売日 | 2022年02月03日 |
カラー | ● グラファイト ● オフホワイト ● ローズ ● ブルー ● レッド |
ボタン数 | 5 |
重量 | Mサイズ:101.4g Lサイズ:115.4g |
接続方法 | USBレシーバー(Logi Bolt) Bluetooth |
駆動方式 | 単三電池×1 |
最大駆動時間 | USBレシーバー使用時:24ヶ月 Bluetooth接続時:20ヶ月 |
同時接続台数 | 1 |
定価(税込) | 4,620円 |
公式サイト | ロジクールM650ワイヤレスマウス – 小中サイズ、大サイズ |
今回紹介する製品
【Logicool M650】外観をじっくりチェック
まずはM650の外観をじっくりチェックしていきます。グラファイト、オフホワイト、ローズ、ブルー、レッドの5カラー展開のうち、今回はローズのMサイズでのレビューとなります。
トップ
トップは薄めのピンクで構成されており、ホイール周りにアクセント的に濃いめのピンクを配色。ブランドロゴも主張しすぎておらず好感触。可愛さとスタイリッシュを両立しています。
サラッとした肌触りで、ついつい触りたくなるようなマウスに仕上がっています。
ボタン周りでは、左右クリックとホイール、インジケーターのシンプルな構成となっています。
左サイド
サイドは持ち心地を考慮しラバーを採用。流れるように入ったラインとともに持ち心地を向上させてくれます。
やや上めにサイドボタンが2つ配置されています。サイドボタンのみ色や材質がトップ部分と同じになっています。
右サイド
対して右サイドにはボタン等もなく、ラインが入っているだけのシンプルなデザインとなっています。
裏面
裏面にはインジケーター、接続用ボタン、センサー、電源スイッチがあります。
裏面下部のカバーを取り外すと、電池ホルダーとUSBレシーバーの格納庫があります。M650は単三電池1つで最長24ヶ月駆動します(スペック値)。USBレシーバーはロジクール独自規格のLogi Boltを採用しています。
Logi Boltレシーバー1つで最大6台のデバイスに同時接続可能なので、例えばLogi Bolt対応の同社製キーボードを使えば、USB接続口を1つに節約することも可能です。
サイズ感
M650は2サイズ展開でMとLがあります。写真右がLサイズのM750(LサイズのM650とサイズ感は同じ)、左がM650です。
横から見た図。右がLサイズM750で左がMサイズM650。
【Logicool M650】使い心地徹底レビュー
ここからは毎日10時間以上デスクワークをする筆者が、M650を使い倒して感じた使い心地を徹底的にレビューしていきます。
持ち心地
マウスの持ち心地は手の大きさやマウスの握り方で大きく左右されるため、あくまで1つの感想として捉えていただければ。ちなみに筆者の手は指先から手首の付け根まで21cm程度と、かなり大きめです。
Mサイズの場合、親指と薬指でマウスをつまむ、いわゆる「つまみ持ち」スタイルが一番しっくり来ました。本体が小さいため、指先のちょっとした力の入れ方でマウスを操作できるのが快適です。
Lサイズの場合、親指と薬指を使ってマウスを持つ、いわゆる「つかみ持ち」スタイルが一番しっくり来ました。
総じて、サイドのラバーとラインによる凹凸に指がひっかかり、持ち心地を向上させてくれています。「指がマウスに吸い付く」という表現がわかりやすいかな。
重さと重心
Mサイズが101.4g、Lサイズが115.4gと、オフィス向けマウスとしては平均的な重さとなっています。重すぎないため疲れにくく、また軽すぎないため安定感があります。個人的にも、オフィス作業用なら100g前後のマウスがおすすめですね。
ただ一点。形状や電池の位置的に、重心がやや下にあります。そのためマウスをつまんで持つ「つまみ持ち」をする際、マウスを持ち上げたら下部が垂れてくることがありました。つまみ持ち以外の持ち方には特に影響はないと思います。
クリック音
M650では静音クリックが採用されています。ネットカフェとかによくあるクリック音が超静かなやつです。
この静音クリックがお気に入りポイントの1つ。超静かで気に入っています。クリック感もしっかりあって、個人的には非静音クリックのマウスと比べてメリットしかありません。
自宅やオフィスではもちろん、カフェや新幹線などでも周りを気にすることなくクリックし放題。また、昨今の情勢で普及したリモートワークやオンライン会議においても大活躍。通話中のマイクにクリック音が入ってしまうこともなくなります。
ホイール
M650ではロジクールマウスの強みの1つ「SmartWheelスクロール」が採用されています。
これは「普通にスクロールすればラッチのある1行ずつのスクロールになり、素早くスクロールすると抵抗の少ないフリースピンのような高速スクロールが可能になる」といったハイブリッドな高性能ホイール機能です。
縦に長いWebページの流し見や、Excelなどで高速移動ができ、1秒間で1,000行のスクロールも可能とPC作業の効率は間違いなくアップします。
ただ、このSmartWheelには若干の慣れが必要だなと感じました。意図せずに高速スクロールになったりすることが何度かあったのです。これは数日使えば慣れます。慣れればむしろ手放せない機能になります。
サイドボタン
M650にはサイドボタンが2つ搭載されており、オフィス向けマウスとしては必要十分といえます。2つあればブラウザの進む・戻るや、コピー&ペーストなどに割り当てることができ、マウスの使い勝手を何倍にも向上させてくれます。
また、「サイドボタン+スクロール」で横方向のスクロールが可能です。もちろん横方向にもSmartWheelの高速スクロールが可能なので、前後左右のあらゆる場所に素早くアクセスが可能になります。ExcelやPhotoShop、動画編集ソフトなどで重宝します。
サイドボタンの押し心地はやや固めで、誤って押してしまうことはまず無いです。クリック音は左右クリックほどではありませんが、十分静かです。
カスタマイズ性
サイドボタンのカスタマイズをはじめ、各種設定を行うことができる純正ソフト「Logi Options+」は、M650を購入すればインストール必須です。サイドボタンやミドルクリックに好きな機能を割り当てることはもちろん、キーボードショートカットも割り当て可能です。
さらに面白いなと思ったのがジェスチャー機能。
これはジェスチャー機能を割り当てたボタンを押しながら、マウスを各方向に動かすことで、指定したアクションを実行する機能です。例えば「ミドルクリック+マウスを下に移動」でデスクトップを表示したり、「サイドボタン+マウスを右に移動」で次のタブに移動したりなど。1つのボタンに最大5つのアクションを割り当てることができ、マウスでできることがグッと増えます。
もちろん、これらの設定はアプリケーションごとに設定可能です。
【Logicool M650】純正ソフトでできること
Logi Opitons+では、ボタンのカスタマイズの他にも、充電残量の確認や、スクロールの速度やカーソル速度の変更などができます。M650を購入したら導入は必須です。
Logicool M650レビューまとめ:こんな人におすすめのマウス!
- シンプルなデザインと豊富なカラー
- 2サイズ展開で自分の手にあったサイズを選べる
- 持ち心地に配慮したサイドの質感
- 安定したLogi Bolt、多くのデバイスで使えるBluetoothに対応
- あらゆる場面で重宝する静音クリック搭載
- PC作業の効率が上がるSmartWheel搭載
- カスタマイズ性も良し
- 単三電池1つで最長24ヶ月使用可能
- つまみ持ちの場合、やや下寄りの重心が気になる
- SmartWheelには慣れが必要
どの点を取ってみても抜かりなく、完成度の高さを感じさせる一台でした。オフィス向けマウスの1つの完成形といっても良いのではないでしょうか。さすがロジクール。
M650はマウスに欲しい機能が一通り搭載されており、万人におすすめできる一台となっています。コスパも抜群。
サイドボタンが不要な方は下位モデルのM550(→ レビュー記事)、複数のパソコンで1つのマウスを使いたい方は上位モデルのM750(→ レビュー記事)がおすすめです。自分にあったマウスを選んでくださいね~。(→ M550、M650、M750の比較記事)
以上ロジクールのM650のレビューでした。良いマウスライフを。では!
今回紹介した製品
コメント