Amazonなどでワイヤレスイヤホンを探していると、必ずといってよいほど「SOUNDPEATS」という名前を見かけます。比較的安価な製品が多く、評価も高いため気になっていたのですが、ワイヤレスイヤホンは地雷商品が多いため、躊躇していました。
そんなときに、SOUNDPEATSの主力製品の1つ、SOUNDPEATS Mini Proを手に入れましたので、「SOUNDPEATS、実際どうなん??」という感じで、本音丸出しでレビューしていきます。
SOUNDPEATS Mini Proの基本情報
SOUNDPEATS Mini Pro |
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発売日 | 2022年4月22日 |
タイプ | カナル型 ワイヤレスイヤホン |
機能 | アクティブノイズキャンセリング(ANC)、外音取り込み |
ドライバー | 10mm |
最大再生可能時間(イヤホン単体) | 通常:約7時間 ANC:約5時間 |
最大再生可能時間(ケース込み) | 通常:約25時間 ANC:約21時間 |
通信規格 | Bluetooth 5.2 |
充電方法 | USB-C |
充電時間 | 2時間 |
防水規格 | IPX5 |
重さ(ケース込) | 37.5g |
カラー | ● ブラック ● ホワイト |
価格 | 6,680円 |
注目は最大-35dbのノイズキャンセリング機能です。この価格帯でどこまでノイキャンできるか、音質はどうか。このあたりを中心に徹底的にレビューしていきます。
今回紹介するもの
そもそもSOUNDPEATSって?
SOUNDPEATS、そもそもどんなメーカーなのかちょっと調べてみました。
Amazonに蔓延る悪質な中華製品系とは一線を画す、ちゃんとしたメーカーであることはわかりました。
SOUNDPEATS Mini Proの外観レビュー
今回はくすみがないマットな白に惹かれて、ホワイトカラーを選択しました。変に光沢感がないので、安っぽさみたいなものは感じさせないのが好感触です。肌触りも良し。
ケース表面は、SOUNDPEATSの文字とLEDのインジケーターのみのシンプルなデザインです。このインジケーターの色でバッテリー残量を確認できます。
ケース裏面には充電用のUSB-Cポートがあります。USB-Cケーブルもしっかり同梱されています。
他のワイヤレスイヤホンと比べて、ケースがコンパクトな設計になっているので、大半のズボンのポケットにも違和感なく入れられそうです。Miniの名に恥じません。
それでいてケース込みの最大再生可能時間が25時間と、バッテリー容量も十分です。
ケースの上部を開くとイヤホン本体が登場。イヤホン自体にもLEDインジケーターが搭載されており、バッテリー残量や充電状況を確認できます。
こちらがSOUNDPEATS Mini Pro本体。やや特徴的な形をしています。装着の向きに戸惑いそうですが、ケースから取り出してそのまま耳に運べば適切な向きで装着できます。
総じて、変に飾らず、そして安っぽさもなく、感覚的に馴染みやすいデザインがGOODです。
SOUNDPEATS Mini Proの音質レビュー
イヤホンといえば何といっても音質でしょう。早速1週間ほどフルで使い倒してみて、一つの結論にたどり着いたので共有します。
なお、音質のレビューは非常に難しく、一個人の感覚でしかありませんので、あくまで参考程度にとらえていただければ。
各項目、値段を考慮しての点数となっています。すなわち「この価格帯のイヤホンとしての点数」です。
低音域 | 中音域 | 高音域 | 迫力 | 総合評価 | |
点数 |
1万円以内のワイヤレスイヤホンは多数使ってきましたが、SOUNDPEATS Mini Proはこの価格帯のワイヤレスイヤホンの平均的な音質だと感じました。最近のワイヤレスイヤホンはレベルが上っているので、平均的でも音質は十分良いです。
ドンシャリ感はあります。大音量で音楽を聞く際、例えばiPhoneのMAX音量の3分の2以上くらいから(聞く曲にもよりますが)高音がきつくてちょっとしんどい印象も。
一方で、バラード系には相性が良いと感じました。ボーカルがくっきりと聞こえてバランスが良かったです。
SOUNDPEATS Mini Proは、この価格帯のワイヤレスイヤホンに求める音質は十分に満たしていると考えて良いでしょう。
SOUNDPEATS Mini Proの良いところ
一週間使い倒してみて分かった、SOUNDPEATS Mini Proの良いところをまとめます。
ノイキャン性能が良い
最大-35dbのノイズキャンセリングを謳っており、同価格帯の製品と比較して、ノイキャン性能は良いです。特に電車や飛行機の騒音で役立ちます。「サーッ」という車内や機内とは思えない静かな環境を提供してくれます。
これ、価格を考えると初めてのノイキャンイヤホンとしてかなり良い選択肢なのでは。
ノイキャン特有のホワイトノイズ感もあるにはありますが、この価格を考えれば納得。
装着感が良い
今まで多くのカナル型イヤホンを付けてきた筆者ですが、その中でも装着感が結構いいなと感じています。
筆者は耳の穴が大きいのか、油分が多いのか、一番大きいイヤーチップでもスポっと抜けてしまうことがあるのですが、今のところSOUNDPEATS Mini Proではそういったことはありません。
装着感が良いということは、遮音性の向上や、音漏れリスクの軽減、長時間使用時の疲労軽減、さらには音質の向上など、様々な恩恵があるため、これは純粋に嬉しいポイントです。
ケースのサイズ感
ケースがコンパクトなので、どんどん外に持ち出したくなります。安っぽさがないため、外でも堂々と取り出せるのも地味に嬉しいポイント。
ジーンズなど、ポケットにあまり余裕がなくてもすっぽり入るので、これからも登場機会は多くなりそうです。
SOUNDPEATS Mini Proのイマイチなところ
1週間使い倒してみて、やはり気になる点もいくつか見つかりましたので、共有します。
風切り音が気になる
先ほど褒めたノイズキャンセリング機能ですが、特定の状況でやや気になる点がありました。それが風切り音。
ノイズキャンセリングは、イヤホンに搭載したマイクから入力した環境音を読み取り、逆位相の音を鳴らして環境音と相殺することで静音化を図るものなので、どうしても風が強い環境では風切り音を無視できなくなります。
SOUNDPEATS Mini Proはノイキャンの性能が良い分、同価格帯の他のイヤホンと比較して風切り音もやや強めな印象でした。
付属のUSB-Cケーブルが短い
充電用にUSB-Cケーブルが付属しますが、これがやたら短いです。端子部分を除いて、実測24cmほど。
充電ケーブルが長い必要はないとは思いますが…。さすがに短すぎて、他にUSB-Cケーブルを持っている人にとってはさすがに出番がなさそうです。あんまり痛いデメリットではないですが一応。
モードの切り替えがやや面倒
左イヤホンを1.5秒以上タッチし続けることで、ノーマル → ノイキャン → 外音取り込み と切り替えることができます。
例えばノーマル → 外音取り込み とか、ノイキャン → ノーマル とかの切り替えに4秒くらいかかります。やや面倒。
慣れないうちは目的のモードにたどり着くまで10秒くらいかかったりするので、じっくり使い込んであげてください。
一応純正アプリもあるが…
他社製イヤホン同様、モードやイコライザを設定できる純正アプリもあるにはあります。
…が、このアプリがなんとも。うーん。
機能は十分なのですが、会員登録が必須、なぜか登録時にメール購読が解除できない、日本語化が完全ではない、一部のユーザーがそもそも登録できないなどの理由で、記事執筆時のApp Storeでの評価が1.7 / 5.0となっています。
筆者もインストールを試みましたが、今手元のスマホのホーム画面にこのアプリは並んでいません。
これは今後のアップデートで改善される可能性がある(というか改善すべきな)ので、注視したいと思います。
まとめ:初めてのノイキャンイヤホンにおすすめ!
- SOUNDPEATS Mini Proは安くてコンパクトなワイヤレスイヤホン
- 安っぽさがなく、マットな質感が◎
- 音質は価格を考えると十分、ただし大音量では高音がキツい場面も
- 全体的な完成度は高く、初めてのワイヤレイスイヤホンにおすすめ
ワイヤレスイヤホンに欲しい機能は一通り搭載されており、コスパが良いSOUNDPEATS Mini Proは、初めてのワイヤレスイヤホンにおすすめです。ノイキャン性能が良いため、ノイキャンイヤホンの良さを十分に楽しめるでしょう。
音量を上げすぎてしまうと、一気に高音がキツくなってしまうため、普段から大音量で音楽を聞く人は注意が必要です。(そもそもカナル型イヤホンで大音量にしてしまうと、将来難聴になるリスクが高まるため止めるべきですが…笑)
SOUNDPEATS、ええやん。
今回紹介したもの
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