ゲームパッドを左手デバイス化して作業効率を上げよう【動画編集編】

この記事では、ゲームパッド左手デバイスとして使用する方法を紹介して、動画編集を効率化する方法を紹介しています。Premiere Proを使って解説していますが、他のソフトでも使えます。
動画編集と左手デバイスの親和性は抜群で、特にカット作業の効率アップに大活躍してくれます。

ゲームパッドを左手デバイスとして使用するために、JoyToKeyというソフトを使用します。JoyToKeyの各種設定方法や便利な機能、Premiere Pro側の設定なども合わせて紹介します。


テンキーを左手デバイス化して動画編集を効率化する方法も紹介しています。



目次

ゲームパッド左手デバイス化準備編

Premiere Proに割り当てているゲームパッドのボタン配置

僕はPremiere Proでは、こんな風にゲームパッドにショートカットを割り当てています。カット作業を効率化することに特化した配置になっています。“左手デバイス”としての使用なので、左手で押せるボタンにのみキーを割り振っています。

カット作業のほとんどを方向キーとL1だけで行えるので、かなり自身を持っておすすめできる配置です。(→ボタン配置の詳細一覧と解説までスクロール


今回解説に使用するのは、Logicoolの格安ゲームパッドF310rです。2,000円以内という最安価格帯で購入でき、左手デバイスとしては十分使えます。



ということでゲームパッドを左手デバイスとして使う方法の解説へ移ります。先述の通り、JoyToKeyというソフトを使います。このソフトは「無料でダウンロードできますが、気に入ったら700円のライセンスを購入してくださいね」という、いわゆるシェアウェアソフト形式をとっています。Windows対応、Macには非対応です。

JoyToKeyの公式サイト

JoyToKeyの公式サイトからソフトをダウンロードします。
直接ダウンロードするか、Vector経由・窓の杜経由からダウンロードできます。


ダウンロードページ:JoyToKey – ダウンロード


JoyToKeyのセットアップ画面

ダウンロードしたらセットアップを行います。特に難しいことはありません。


JoyToKeyのセットアップ完了画面

セットアップが完了したら、JoyToKeyを実行して各種設定を行っていきます。


ゲームパッド左手デバイス化設定編

ここからは記事冒頭で紹介した配置を作っていく過程を見せながら、具体的なJoyToKeyの使い方を解説します。その他にも動画編集向けに使えそうな機能も合わせて紹介します。

基本的な使い方

JoyToKeyのメイン画面

これがJoyToKeyのメイン画面になります。画像では前の記事で作ったPhotoShop用の設定がありますが、無視してください。

左下の「新規作成」からPremiere Pro用の設定を作っていきます。


設定ファイルの新規作成画面

「Premiere Pro用」など分かりやすいように名前を付けてOKをクリックします。


JoyToKeyのメイン画面2

ここから1つ1つのボタンにキーを割り当てていくわけですが、「Stick1:←」「Button 2」のようにどのボタンかイマイチわからないようなネーミングになっています。

ゲームパッドをPCに接続した状態で任意のボタンを押すと、それに対応する項目が画像のように黄色くハイライトされます。これを利用してボタンを区別しながらキーを割り当てていきます。


ショートカットの割り当て

ボタンにキーを割り当てる手順1

それではキーを割り当てていきます。割り当てたいボタンの項目を選択して、右下の「このボタン設定を編集」をクリックするか、項目をダブルクリックします。


ボタンにキーを割り当てる手順2

ボタン設定用のウインドウが開きます。ここでキーを割り当てることができます。
左側に4つのNoneがありますが、ここに1つずつキーを入力していく形になります。

試しにリップル削除のショートカットである「Alt + BackSpace」を割り当ててみます。


ボタンにキーを割り当てる手順3

1つ目のボックスを選択してAltキーを押します。


ボタンにキーを割り当てる手順4

2つ目のボックスを選択してBackSpaceキーを押します。これでOKです。

入力したキーは上から順に実行されるので、Alt → BackSpaceの順に入力するのが良いですね。


ボタンにキーを割り当てる手順5

キー入力欄を右クリックすると、入力したキーの削除や特殊キーの設定ができます。

入力したキーを削除する場合は一番上のClearを使います。他にもクリック動作なども組み込むことができるので、より幅広い機能をゲームパッドに実装できます。


テキスト入力

一番良く使うショートカットの設定は「キーボード」タブから設定できました。他にも様々なタブがありますが、Premiere Proで使うことを考えるとあまり使い所は無さそうです。
その中でも「テキスト入力」タブは使い所が人によっては使えそうなので紹介しておきます。名前の通り、ボタンを押すだけで登録したテキストを入力できる機能です。

テキスト入力の設定手順1

ボックスに登録したいテキストを入力します。

任意のテキストを登録できることはもちろん、日時に関する変数を使用することができます。


テキスト入力の設定手順2

試しに以下のように入力してみました。

こんにちは!${MM}月${dd}日です。${dddd}ですね。

${MM}は現在の月、${dd}は現在の日にち、${dddd}は現在の曜日を出力してくれます。


テキスト入力が正しく反映されている様子

実際にPremiere Proのテキストで使ってみました。ちゃんと今日の日付と曜日が出力されていることが確認できました。

Vlogなどで今日の日付をテキストで表示している方などには有用そうです。


JoyToKeyの開発者様のブログで、変数の一覧が紹介されています。日にちだけでなく、${HH}や${mm}など現在時刻に関する変数もあります。

参考記事:【JoyToKey】定型文を入力(ペースト)する機能 – JoyToKeyにはあまり関係のない話


その他の機能

動画編集では使い所がなかなか使い所が難しいと思う他の項目も紹介しておきます。使い方によっては便利に使えるかもです。

JoyToKeyのキーボード(複数)タブ

キーボード(複数)

1つのボタンに複数のショートカットを割り当てることができます。
ボタンを押すたびにショートカットを切り替えたり、1度のボタン入力で複数のショートカットを実行できたり、使い方の幅はかなり広いです。


JoyToKeyのマウスタブ

マウス

マウスのクリックを割り当てたり、カーソル移動を割り当てたりできます。
左手デバイスとしてゲームパッドを使う場合は、右手でマウスを握っている場合が多いので、出番は少なそう。

逆に両手でゲームパッドを握って作業したい場合には割り当て必須の項目です。


JoyToKeyのマウス(位置指定)タブ

マウス(位置指定)

登録した座標にカーソルを移動できる機能です。個人的に使い所が一番思いつかない機能です。

強いて言えば、マルチモニター環境でありがちなカーソル迷子問題に役立つかなくらい。


JoyToKeyの特殊機能タブ

特殊機能

その名の通り、他の設定ファイルに切り替えたり、外部プログラムを起動するなどの特殊な機能があるタブです。

外部プログラムの起動とかは普通に使えますが、動画編集の左手デバイスという観点では出番はないですね。


動画編集ソフト側でショートカットの確認や設定が可能

割り当てたいショートカットが分からなかったり、そもそもショートカットがなかったりすることもあります。ここでは動画編集ソフト側でのショートカットの確認や設定方法を紹介します。

Premiere Proのショートカット設定1

Premiere Proの上部メニューから「編集 → キーボードショートカット…」をクリックします。


Premiere Proのショートカット設定

ここで既存のショートカットを確認したり、新たにショートカットを設定したりできます。

ちなみに最初に紹介したカット特化型のショートカットは全部既に割り当てられているので、ここで新たに追加したりする必要はありません。


ソフトごとに設定を紐付ける方法

JoyToKeyの話に戻ります。
今回ゲームパッドに割り当てたショートカットを、Premiere Proが起動している時にのみ適応できるように設定しておきます。
これは必ずしも必要な作業ではありません。ただ、これをしておくことで、ソフトごとにショートカットを割り当てることができるので、ゲームパッドを左手デバイスとして複数のソフトで使う場合には必須の作業です。

JoyToKeyとソフトの紐付け手順1

JoyToKeyの上部メニューから「設定 → アプリケーションとの関連付け…」をクリックします。


JoyToKeyとソフトの紐付け手順2

左下の追加をクリックします。


JoyToKeyとソフトの紐付け手順3

アプリケーションの名前を入力し、今回作った設定ファイルを選択します。

次に下の「アプリケーション情報の取得…」をクリックして、実際のソフトと紐付けしていきます。


JoyToKeyとソフトの紐付け手順4

これは「3秒後にアクティブになっているソフトを紐付けるソフトとして登録する」という機能です。

タイマーを使ってアプリケーション情報を取得」ボタンをクリックして3秒以内にPremiere Proの画面を開きます。


JoyToKeyとソフトの紐付け手順5

うまくいけば、自動でPremiere Proのパスが入力されます。これで紐付けはOKです。


【注意】ゲームパッドを左手デバイス以外で使う時

ゲームパッドをゲームでも使う場合、ゲーム中はJoyToKeyを終了させておく必要があります。ここでは正しくJoyToKeyを終了させる方法を紹介します。

正しく終了できていない様子

ダメ

他のソフトのように、右上の「×」を押しただけではJoyToKeyはバックグラウンドで動作しています。


正しく終了する様子

正しい終了方法

正しく終了させるにはJoyToKeyの上部メニューから「ファイル → 終了」をクリックします。

これでJoyToKeyが起動していない場合には普通のゲームパッドとしていつも通り使えます。


まとめ:動画編集のカット作業をゲームパッドで効率化!

今日のまとめ
  • ゲームパッドを左手デバイスとして使うことは可能!
  • 特にPremiere Proのカット作業との親和性は抜群!
  • JoyToKeyの豊富な機能を駆使して自分だけの効率アップデバイスにカスタマイズ!

キーボードのショートカットを覚えて毎回そこの位置に指を運ぶよりも、直感的に分かりやすい配置のゲームパッドを使用することで、より脳のリソースを割くことなく、また効率よくショートカットを実行できるようになります。

最初こそ慣れが必要ですが、慣れてしまえばゲームパッドでのカット作業がかなり効率的に行えるようになるので、動画編集の作業スピードを上げたい方はぜひゲームパッドを取り入れてみてください。

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おまけ:カット作業特化型のボタン配置

ボタン 対応するボタン名 割り当てるキー 機能
方向キー POV:↑ Ctrl + K 編集点を追加
POV:↓ Q 前の編集点を再生ヘッドまでリップルトリミング
POV: → L 右へシャトル
POV: ← J 左へシャトル
Lスティック Stick1: → 次の編集点へ移動
Stick1: ← 前の編集点へ移動
L1 Button 5 K シャトル停止
L2 Button 7 Ctrl + Z 取り消し
L3 Button 11 Ctrl + Shift + Z やり直し
スタートボタン Button 10 : ズームイン
バックボタン Button 9 ズームアウト


カット特化型のホームポジション
カット特化型のホームポジション

ボタン配置の軽い解説

タイムラインの移動は十字右(L)と十字左(J)、L1(K)を使う。カット作業は十字上と十字下。これだけでほぼカット作業に必要なキーはまかなえるため、ホームポジションは親指が方向キー、人差し指がL1、中指がL2で定まる。L2にはよく使うundoを割り当てている。
他にもボタンが余っているので便利なものを割り当てている感じ。Lスティックの上下を割り当てていない理由は誤入力を防ぐため。Lスティックはその動きの自由さから、4方向全てにキーを割り当てると誤入力が頻発していまう。



以下の記事でJKLの詳しい使い方や凄さを語っていますので、気になる方はぜひ。

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