この記事では、外付けテンキーにショートカットを割り当てて、PhotoShopでテンキーを左手デバイスとして使う方法を紹介します。PhotoShopを題材にしていますが、他のソフトでも同様の手順でテンキーを使うことができます。
テンキーを左手デバイス化するための方法はいくつかありますが、今回は「Dresskey」というソフトを使っています。各種設定やPhotoShop側の設定なども合わせて紹介します。
ゲームパッド(コントローラー)を左手デバイス化する方法も紹介しています。
PhotoShopでテンキーを左手デバイス化するためのソフト
僕はテンキーにPhotoShopでよく使う機能を上のように設定しています。もちろん好きな機能を割り当て可能です。
ブログ用画像の簡単な編集くらいならテンキーとマウスで快適に操作できます。
今回左手デバイス用に購入したテンキーは、BUFFALOのBSTK100WHという製品。Amazonで746円で購入しました。左手デバイスとして必要十分に使えているので、コスパはめちゃくちゃ良いと思います。
ではテンキーにショートカットを割り当てる方法の紹介をしていきます。
冒頭でも説明しましたが、今回は「Dresskey」というソフトを使います。まずはDresskeyをダウンロードしていきましょう。
ダウンロード
GitHubからダウンロードします。
Dresskeyのページにアクセスして、CodeからDownload Zipからダウンロードできます。
ダウンロードしたZipファイルを解凍します。
dresskey-master/package/dresskey-exe-ver/dresskey
にあるDresskey.exeを起動します。
設定
これがDresskeyのメイン画面になります。
まずはPhotoShop用の設定ファイルを作成します。左上のアプリケーション設定欄の「新規作成」をクリックします。
New 1という新しい設定ファイルが作成されました。
分かりやすいように設定名を変更しておきます。設定名の欄でNew 1をPhotoShopに書き換えて「変更する」をクリックします。
これでPhotoShop用の設定ファイルであることが分かりやすくなりました。
ちなみにデフォルトでいくつかの設定ファイルが用意されていますが、必要ないものは削除してもOK。
次に設定ファイルとアプリケーションを紐付けします。
ウインドウ条件の横の入力補助にある「←」ボタンをクリックします。
「取得したいウインドウを右クリックしてください」と表示されるので、PhotoShopのウインドウを開いて右クリックします。
ウインドウ条件に
ahk_class PhotoShop
と表示されていればOK。うまく行かない場合は上のテキストをコピペしてください。
キー割り当て
ここからが本番です。キー設定欄からテンキーにショートカットを割り当てていきます。
基本的な使い方は、各項目の入力欄の上にコメント、下に割り当てるキーを入力します。
キーの指定方法について、いくつかルールがあるのでよく使うパターンを見ていきましょう。
単一のキー(アルファベット・数字・記号)を指定
アルファベットや数字、ほとんどの記号はそのまま入力します。
例えばテンキーの「6」に選択ツールの「V」を割り当ててみます。
Numpad6の下の入力欄に「v」と入力すればOKです。
単一の修飾キーを指定
CtrlやShiftなどの修飾キーを単体で割り当てる場合は、{}で囲います。
{Ctrl}、{Shift}、{Alt}、{Enter}、{Tab}などですね。
例えばテンキーの「0」にCtrlを割り当ててみます。
Numpad0の下の入力欄に「{Ctrl}」と入力すればOKです。
2つ以上のキーを指定
使うキーを順番に入力すればOKです。
ただし、CtrlやShiftなどによる修飾は
- Ctrl → ^
- Shift → +
- Alt → !
- Win → #
を使います。
例えばテンキーの「-」にCtrl + Zを割り当ててみます。
NumpadSubの下の入力欄に「^z」と入力すればOKです。
複数のショートカットを割り当てる
1つのキーで複数のショートカットを実行することもできます。
実行したいショートカットを順番に入力すればOK。
例えば「明るさ・コントラスト」「露出量」「自然な彩度」の新規調整レイヤーを1発で同時に作成するショートカットを登録してみます。
明るさ・コントラスト → Ctrl + 1
露出量 → Ctrl + Shift + R
自然な彩度 → Ctrl + Alt + ]
のショートカットが割り当てられているとして、
^1{enter}^+r{enter}^!]{enter}
のように順番に入力すれば、Ctrl + 1 → Enter → Ctrl + Shift + R → Enter → Ctrl + Alt + ] → Enterが実行されます。
キーを割り当てたらセーブしておきます。
キー指定に関する全ての詳しい解説は、Dresskey開発者様のページはご覧ください。
PhotoShop側のショートカット設定
PhotoShop側の既存のショートカットの確認や、自分の欲しい機能に新たにショートカットを割り当てる方法を紹介します。
PhotoShopの上部メニューから「編集 → キーボードショートカット」をクリックします。
この画面でPhotoShopの全てのショートカットを管理できます。新たにショートカットを割り当てたり、既存のショートカットも確認できます。
新たにショートカットを割り当ててみます。
例えばトーンカーブの新規調整レイヤーにCtrl + Kを割り当てます。
レイヤー → 新規調整レイヤー → トーンカーブを探します。
トーンカーブの右側をクリックし、CtrlとKを入力します。
多くの場合、既存のショートカットの被ってしまいますが、既存のショートカットを使わない場合は「確定」をクリックしてOKです。
これでテンキーに割り当てたいショートカットを全て作っておきます。
ということで、テンキーにショートカットを割り当てる全体の流れとしては、
PhotoShopでショートカットを作成・確認 → DressKeyで割り当て
ということになります。
左手デバイスのためのおすすめテンキー3選
ここからは左手デバイスで使う用の外付けテンキーでおすすめの製品を3つ紹介しておきます。ニーズに合わせてどうぞ。
【人気】iClever IC-KP08
左手デバイスとしても大人気テンキーはこちらのIC-KP08。ショートカットを書き込める専用シール付属ということで、まさに左手デバイスとして使うことも考慮された製品になっています。丸型キー&薄型ボディも人気の理由。カラーはブラック、ホワイト、ピンク、ミントグリーンの4種。記事作成時のAmazon販売価格は2,124円。
【格安】BUFFALO BSTK100
記事冒頭でも紹介した、僕が使用しているテンキーです。とにかく安さが売りですね。テンキーとしても必要十分に使えているので満足しています。カラーはブラックとホワイト。記事作成時のAmazon販売価格はブラックが584円、ホワイトが478円。安っ。
【打ち心地抜群】FILCO Majestouch Tenkey Pad 2 茶軸
メカニカルキーボードの人気ブランドであるFILCOのMajestouchのテンキー。メカニカル式なので打ち心地抜群。カラーはブラック、ホワイト、カモフラージュ。軸のタイプは静音重視のピンク軸、打ち心地重視の青軸、バランスタイプの茶軸があります。記事作成時のAmazon販売価格は3,918円。
まとめ:よく使うショートカットをテンキーに割り当てて効率化!
- Dresskeyを使うことでテンキーに好きなショートカットを割り当てられる!
- キーの指定方法にはいくつかのルールあり!
- 外付けテンキーは500円~から購入できる!
Dresskey、便利ですね。外付けテンキーを持っているだけでPhotoShop以外にも様々な場面で応用が効きます。
個人的にはWordPressなんかでも使えそうだなーと思って色々キー配置を考えています。
特に外付けテンキーは左手デバイスの中でも圧倒的に低価格で購入できるのも魅力の1つ。
本当に色々な使い方ができると思いますので、ぜひ自分なりにアレンジして使ってくださいね!「こんな風に設定して便利に使っていますよ~」という事例がある方は、ぜひコメントで共有していただけると嬉しいです!では!
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